
当サイト、「WprdPressの神様」のこのページをご覧いただいているということは、きっとWordPressとはなんなのか知りたい、もしくはWordPressを使ってみたいということだと思います。
「ブログ作るやつ」「無料のやつ」「CMSでしょ」「オープンソースのあれ」などなど、なんとなく知っているけど、詳しくはわかんない、そんな感じではないでしょうか?
ここではWordPressの機能や使い方についてではなく、WordPressとはなんなのかについて簡単にご紹介したいと思います。
WordPressとは?
WordPressとは、2003年にオープンソースとして公開されたブログを管理することができるウェブアプリケーションシステムです。
PHP(スクリプト言語)とMySQL(データーベース)を利用して動作するシステムで、WEBサーバーにインストールすることで、誰でも無料で簡単に独自のブログやウェブサイトを運営することが可能になります。
本来、ブログやウェブサイトを運営するためにはHTMLやCSS、場合によってはネットワークやプログラミングなどの専門知識が必要となりますが、WordPressを利用すればそういった専門知識がなくても、テキストエディタを利用するような感覚で簡単にブログやウェブサイトを運営することが可能になります。(インストールには少し専門知識が必要になる場合がありますが…)
当初はブログ管理システムとして開発を進められてきましたが、現在ではブログだけでなく企業のウェブサイトや複雑なウェブアプリケーションなどの構築にも利用されるようになってきています。WordPressの開発はオープンソースと呼ばれる形態で管理されているので世界中の開発者達の支援されながら現在も開発が続けられています。
WordPressが世界中で利用される理由
W3Techsの調査によると、世界中のWEBサイトの約29.0%がWordPressによって運営されているという報告が発表されています。世界中のWEBサイトの約3分の1がWordPressを利用している計算になりますね。CMSを利用したWEBサイトにおいては59.8%と半数以上がWordPressを利用していることになります。
日本においてもWordPressの人気は非常に高いもので、有名企業や機関が自社のWEBサイトやブログでWordPressを利用しています。有名なサイトですと、クックパッドやカカクコム、早稲田大学などがあげられます。
では、なぜこんなにもWordPressは人気なのでしょうか?いくつか理由をあげてみたいと思います。
バージョンアップが頻繁に行われている
WordPressの公式Wikiでは、過去のリリースノートが公開されています。
WordPressは無料で使えるソフトウェアであるにも関わらず、かなり頻繁にアップデートが行われています。このアップデートは機能の拡張だけでなく、ユーザーからの意見も取り入れ、「使いやすさ」を向上するためのアップデートも含まれています。
より使いやすいシステムに進化していくことが見込めるのであれば、個人のブログだけでなく、長期運用を前提とした企業のウェブサイトなどでも安心してシステムを採用することができます。
またアップデートにはセキュリティ対策も含まれていますので、利用者は悪意を持ったユーザーからの攻撃による情報漏えいなどの心配をすることなくシステムを利用することができるようになります。
先にも少し触れましたが、WordPressのソースコードはオープンソースという形態で管理されているという特徴があります。様々なライセンスのルールがありますがWordPressが採用しているものとしては「無料で公開して誰でも自由に改良、再配布できる」という考えになります。これによって、世界中の開発者がWordPressの運営、開発に携わることができるようになり、機能拡張、使い勝手の向上、セキュリティフィックスといった様々なバージョンアップが実現できています。
オープンソースについて詳しく知りたい方はWikipedia等を参照してください。
独自ドメインが利用できる
一般的に企業が運営しサービスを提供しているブログ(ライブドアブログやFC2、はてなブログ等)は、無料で使おうとすると独自ドメインでの運用はできません。サブドメイン形式、もしくはサブディレクトリ形式での運用になります。サービスによっては有料で独自ドメイン運用ができるプランを用意してくれていますが、そもそも独自ドメインで運用できないものもあります。
独自ドメインについては サーバーってなに?ドメインってなに? の記事でも紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
WordPressを利用する場合は、独自にドメインを取得して設定を行うことで、自分だけの独自ドメインを利用したブログを運営することができるようになります。このことは検索エンジン対策(SEO)の観点からも有利だと言われることが多く、また、「自分だけ」のブログを運営しているという満足感も高くなります。
ドメインの取得自体にはお金がかかりますが、安いサービスを利用すれば年間1,000~1,500円程度で利用できます。月額換算だとコーヒー1杯分くらいですので、気軽に始められるのではないでしょうか?
ドメインを管理・提供してくれるサービスも色々ありますが、「お名前.com」が非常に安価で人気のあるサービスを提供しており、当ブログのドメイン、「wp-kamisama.com」もお名前.comで取得しています。
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お名前.comでドメインを取得する方法は お名前.comでドメインを契約する の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
豊富なテーマが用意されている
「テーマ」とはWordPressの外観を管理するもののことでWordPressにデフォルトで組み込まれている機能になります。テーマ機能をすることでデザインを作成するための専門的な知識やツールを持っていない人でも、簡単にブログやウェブサイトの見た目を変更することができます。
WordPressはシステムの開発だけでなく、テーマに関しても多くのデザイナーやクリエイターがサポートに関わっています。様々な開発者が有料もしくは無料でオリジナルのテーマを公開していますので、WordPressの利用者はテーマを探して適用するだけで好みのブログやウェブサイトを運営することができるようになります。
テーマの切り替えはWordPressのダッシュボードから非常に簡単にできるので、季節ごとに切り替えて気分転換するような使い方も可能です。それだけたくさんのテーマが公開されています。
もちろん、デザインができる人は独自のテーマを作成したり、公開されているテーマをカスタマイズして自分だけのオリジナルテーマでウェブサイトを運用することも可能です。ご自身ではカスタマイズが難しい方は専門の方に依頼するのも1つの手だと思います。WordPressを扱う仕事やサービスを展開している制作者はたくさんいますので、プロに依頼してオンリーワンのデザインを手に入れてブログやウェブサイトを特別なものにすることもできるでしょう。
豊富なプラグインによる機能拡張ができる
WordPressのブログシステムとしての機能は非常に優秀で、特にカスタマイズをしなくても十分満足のいくブログ運営を行うことができます。ただし、ブログを運営していく上で、「ここの表示を変えられたらいいな」とか「ここにもコンテンツを表示したいな」というような要望は誰しもが持つものです。
WordPressの場合、「プラグイン」という機構が容易されており、これをWordPress本体に追加することで簡単に機能を拡張することができるようになっています。
WordPressやテーマと同様、このプラグインも多くの開発者が無料で提供しており、2016年2月現在で、公式サイトには40000以上のプラグインが登録されています。
この膨大なプラグインを上手く利用すれば、ブログ運営で抱いた要望はほぼ実現することができます。もちろん、自分でプラグインを作成することも可能ですし、テーマ同様にプラグインの開発サービスを提供している開発者もたくさんいます。テーマ同様、WordPressに個性を出すために特別なプラグインの作成をお願いしてみるのも良いでしょう。
また、プラグインは機能の拡張がメインになるので、ブログやウェブサイトの運営を効率化するために利用されるケースが多くなります。企業であればブログやウェブサイトの運営にかかる時間は「コスト」とも考えられますので、プラグインの導入でこのコストを下げることができるのであれば、積極的に活用することをおすすめします。
基本的には全てが無料!
何と言っても、WordPressがCMSの中でも一番人気な理由は「無料」なところではないでしょうか。
独自ドメインやレンタルサーバーサービスにはお金がかかるのが一般的ですが、WordPressというシステム自体は無料で利用が可能です。個人のブログでも、企業のサイトでも、WordPressを商用に利用しても基本的には無料で利用できます。
もちろん、高度なことをやろうとしたり、自分の思い通りにウェブサイトを構築するには専門的な知識が必要になってきますが、先に説明したテーマやプラグインを上手に活用することでコストをかけずに対応することも可能です。
WordPressに関する情報はインターネット上に豊富に存在しますし、検索すれば大抵の問題は解決できるでしょう。初心者向けの本も多数出版されていまので、体系的に使いかたや仕組みを理解したい人は書店で手に取ってみることをおすすめします。技術書は書籍の中でも割高なものが多いのですが、WordPressの初心者向けの本は比較的安価で、カラー印刷のものが多いので、あまり身構えなくてもスラスラ読めると思います。
WordPressに悪いところはないの?
さて、ここまでの説明でWordPressの素晴らしさ、人気の秘訣は十分伝わったと思いますが、良いことばかりではありません。もちろん、WordPressにもデメリットと言える点がいくつかあります。
インストール作業が必要
WordPressの導入に際して最も大きな障壁はWordPressを使い始めるのにはインストール作業が必要、ということです。
ライブドアブログやFC2ブログなどは、ログイン情報やメールアドレスを入力して会員登録すればすぐにブログを始めることができますが、WordPressの場合、基本的には自分でドメインやサーバーの準備をする必要があります。自分でドメインやサーバーの準備をせずに、無料でWordPressを利用できるサービスもありますが、特に企業サイトなどの運営のために、WordPressを利用したい場合は自分でドメインとサーバーを用意しなけばなりません。
特に初心者の方には「ドメイン」や「サーバー」のような専門用語は敬遠されがちで、このインストール作業が上手くいかずにWordPressの導入を諦めてしまう方が多いようです。
とはいえ、気軽にブログを始めてみたければ無料で利用できるサービスを利用すればいいですし、本格的に独自ドメインで運用したい場合でも、「WordPress 独自ドメイン」などで検索すれば情報はいくらでも見つけられます。
また、最近のレンタルサーバーサービスではWordPressの自動インストール機能なども提供しているのが一般的になってきていますので、専門知識のない方でもそこまで心配することはないかと思います。
当サイトでも、独自ドメインとレンタルサーバーを契約してWordPressを運用する方法をいくつかの記事に分けて紹介していますので、WordPressを導入する際には、ぜひ、参考にしてみてください。
準備が必要なのは初回だけですし、使い始めるのに準備が必要なデメリットよりも、安心して使えるシステムというメリットの方がはるかに大きいはずです。
維持費がかかる
WordPressのメリットであげた、基本的には全てが無料!と相反する内容になりますが、WordPressを利用してブログやウェブサイトを運営していくにはランニングコストがかかります。
WordPressの利用自体は無料なのですが、独自ドメインを取得して、レンタルサーバーサービスを利用して運営を続けるには「ドメインの取得費用」と「サーバーサービスの契約費用」が必要になります。ドメインに関しては安いものであれば年間で1,500円程度から、サーバーサービスに関しては安いもので月額1,000円程度の費用が掛かります。
ただブログを運営するだけでしたら無料のブログサービスでもできますので、高いと感じる方もいるかもしれませんが、独自ドメインを取得してブログやウェブサイトを運営することに価値があるのであれば、このドメイン費用とレンタルサーバー費用は必要経費だと考えましょう。
基本的には自己責任
WordPressを利用してブログやウェブサイトを運営する場合、問題が起きた際は基本的に自分で解決しなければなりません。ブログサービス等を利用している場合は運営もとに頼ることもできますが、WordPressの場合は自分で解決するか、制作会社等のプロにお金を払って解決しなければなりません。
WordPressはテーマやプラグイン等による自由度の高いカスタマイズを行うことができる反面、それらによってシステムに問題が発生する可能性も高くなります。問題解決には専門的な知識が必要になりますので、自分で解決できない場合は問題解決費用も必要になっています。
頻繁に問題が起きることはあまり考えられませんが、無料ゆえにサポートは期待できないことは理解したうえで導入を検討するようにしましょう。
メリットだけでなくデメリットもいくつかあげましたが、それでも基本無料で安心したサービスを利用できるというのはWordPressの魅力だと思います。初心者の方にとっては少し導入のハードルが高く感じることもあるかと思いますが、少し使って慣れてしまえば、専門的な知識がなくてもブログやウェブサイトの運営に必要な操作でこまることはないでしょう。
先にも述べましたが、インストールが初心者の方にとっては難関でしたが、昨今のレンタルサーバーサービスは自動インストールサービスも充実していますので、こちらも特に困ることはないはずです。みさなんも、この素晴らしいブログシステムを利用してみてはいかがでしょうか。