
WordPressを利用して、ブログやサイトに投稿する記事にはその記事が扱う情報の種類をグルーピング・カテゴライズするために「カテゴリー」を設定することができます。また、「カテゴリー」と同じような機能で、「タグ」という機能も用意されています。
どちらも設定した記事を一覧で表示できるようになったり、関連する記事を表示できるようになったりと、記事の情報に応じて分類分けするような機能ですが、微妙に特性、使い方が異なっています。
厳密な使い分けを意識しなくてもブログやサイトの運営を行うことはできますし、カテゴリーもタグも設定が必須のものではないのでそこまでこだわりがない人は利用しなくても問題はありません。
それでも、基本的な使い方や、それぞれの特性を知っておいて損はないとおもいますので、ここではWordPressにおいて、カテゴリーとタグの違いを簡単にまとめてみました。それぞれを設定する際の参考になれば幸いです。
カテゴリーの役割
カテゴリーとは、そのままの意味で、記事の情報の種類に応じてカテゴライズするために設定するものです。カテゴリーを適切に利用・設定することで、ブログやサイト内の記事の量が膨大になった場合でも、ユーザーはカテゴリーを辿ることで、目的の記事にたどりつきやすくなります。
カテゴリーを設定していなくても目的の記事にたどり着けるユーザーもいるかもしれませんが、カテゴリーを設定してあるほうが容易にたどり着けるようになりますし、また、そのカテゴリー内を回遊することで、関連する情報や、より目的に近い情報を提供できるチャンスも増えることになります。
WordPressでは設定したカテゴリーの一覧を表示する機能も提供されているので、多くのジャンルの記事を扱うようなブログを運営している場合は、ユーザーに対して目的の情報の一覧を提供することでユーザーにとってより良い情報配信ができるようにもなります。
当サイト、「WordPressの神様」では、
- WordPressを始める前に
- 事前準備とインストール
- ダッシュボードの使い方
- カスタマイズ情報
- プラグイン情報
- テーマ情報
- 保守・メンテナンス
- その他
という、8つのカテゴリを利用して運営を行っています。
カテゴリーの階層構造
また、カテゴリーの特徴として、階層構造を持たせることができます。
1つのカテゴリでもさらに多くの情報を扱う場合は、さらに子カテゴリを利用することで、細かいジャンル分けが可能になります。
当サイトでも、「ダッシュボードの使い方」は多くの情報を扱っているので、
- ダッシュボードの使い方
- ダッシュボード>投稿
- ダッシュボード>メディア
- ダッシュボード>固定ページ
- ダッシュボード>外観
- ダッシュボード>プラグイン
- ダッシュボード>ユーザー
- ダッシュボード>設定
と、サブカテゴリを利用して情報をカテゴライズしています。
カテゴリーは1つの記事に対して複数設定することもできますが、基本的には1つだけ設定して運用することが多いと思います。
カテゴリーはその記事のジャンルを決めるものなので、複数のカテゴリにまたがるような記事は、複数のジャンルの情報を扱っていることになるため、コンテンツが複雑になっている可能性があります。このようなケースの場合は記事のコンテンツをカテゴリごとにまとめなおしたうえで、そのカテゴリに沿った記事を用意し、記事同士に相互リンクを持たせるなどしたほうがユーザーに対しても簡潔でわかりやすい情報を提供できるようになるケースが多いです。
このように、「カテゴリー」は記事をその情報に応じて分類することを主目的として設定することになります。
タグの役割
タグとは、カテゴリーよりももう少し粒度の小さいもので、「その記事を言い表すキーワード」のようなものを設定します。
先ほど説明したカテゴリーではそれぞれの記事がどのような情報を扱うかでカテゴライズを行いましたが、タグではその記事が一番表現したいものをキーワードとして設定することになります。このキーワードはカテゴリと同じような言葉になることもあれば、固有名詞やその記事内でよく使われる単語になることもあります。
カテゴリー同様、設定数に特に制約はなく、その記事にとって最適なキーワードや単語を、1つ以上設定することができますが、カテゴリーと違い、タグには親子関係をもたせることができません。
タグを設定することによって、カテゴリと同様に、特定のキーワードの一覧を表示することができるようになるので、こちらも、ユーザーにとっては目的の記事へたどり着きやすくなることがメリットとしてあげられます。
カテゴリーよりも、より粒度の小さい一覧を表示できるので、特定のカテゴリの中のさらに特定のキーワードに興味のあるユーザーに対して効果的に情報を提供できるようになります。
例えば、レシピを公開するブログを運営している場合、「簡単」「豪華」「節約」「パーティー」など、レシピの目的や難易度でカテゴリを設定している場合、各レシピ(記事)で利用する食材でタグ付けをすれば、「たまご」や「豚肉」など、使用した食材のレシピの一覧を表示できるようになります。
食材ごとにカテゴリを作成すると膨大な数になり管理が煩雑になりますが、タグ付けであれば、キーワードの設定を行うだけでいいので、カテゴリよりも細かい単位で、そして、カテゴリよりもシンプルに管理ができるようになります。また、この場合、食材をキーワードに設定しているため、レシピを検索するユーザーはその食材を利用しているレシピをカテゴリーをまたいで検索することができるようになります。食材を元にレシピを検索するユーザーは非常に多いので、食材ごとにタグ付けされた一覧はユーザーにとって非常に便利なものになるでしょう。
食材でカテゴライズするように見えますが、タグの場合はあくまでその記事を表すキーワードを指定しているので、若干カテゴリーとはニュアンスが異なります。
以上が、カテゴリとタグの違いなります。